ビスフォスフォネート製剤

ビスフォスフォネート(BP)系薬剤一覧  平成22年10月現在

注射用BP系薬剤
製品名適応症製造販売
アレディア点滴静注用悪性腫瘍による高カルシウム血症、乳癌の溶骨性骨転移ノバルティスファーマ
ティロック注射液悪性腫瘍による高カルシウム血症帝人ファーマ
ビスフォナール注射液悪性腫瘍による高カルシウム血症アステラス製薬
ゾメタ点滴静注用悪性腫瘍による高カルシウム血症、多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変ノバルティスファーマ
パミドロン酸二Na点滴静注用「サワイ」悪性腫瘍による高カルシウム血症サワイ製薬
パミドロン酸二Na点滴静注用「F」悪性腫瘍による高カルシウム血症富士製薬工業


経口BP系薬剤
製品名適応症製造販売
フォサマック錠骨粗鬆症万有製薬
ボナロン錠骨粗鬆症帝人ファーマ
アレンドロン酸錠「DK」骨粗鬆症大興製薬=日本ケミファ
アレンドロン酸錠「SN」骨粗鬆症シオノケミカル=科研製薬
アレンドロン酸錠「タイヨー」骨粗鬆症大洋薬品
アレンドロン酸錠「マイラン」骨粗鬆症マイラン製薬
ダイドロネル錠骨粗鬆症、下記状態における初期及び進行期の異所性骨化の抑制 脊椎損傷後または股関節形成術後、骨ページェット病大日本住友製薬
アクトネル錠骨粗鬆症、骨ページェット病味の素=エーザイ
ベネット錠骨粗鬆症、骨ページェット病武田薬品工業
ボノテオ錠骨粗鬆症アステラス製薬
リカルボン錠骨粗鬆症小野薬品

ビスフォスフォネート剤をすでに使用されている場合の歯科治療

* 顎骨壊死の発症頻度は0.01~0.04%
2007年の米国口腔顔面外科学会のガイドラインによると

1.ビスフォスフォネート剤の使用期間が3年未満の場合で、
・他のリスクが低い場合には、ビスフォスフォネート剤の中断を行わないで歯科治療を
 行うべきとされている。

 ここでのリスクとは、
 悪性腫瘍がある方、ステロイド療法を行っている方、放射線療法を行っている方、
 糖尿病の方、人工透析を上受けている方、喫煙者、肥満の方…等です。

・もし、リスクがあれば、リスクを回避(改善)することを行い、
 一定期間ビスフォスフォネート剤の中断を行ってから歯科治療を開始した方が安全性が
 高いとなっている。

2.ビスフォスフォネート剤の使用期間が3年以上の場合やリスクがある患者様の場合
 ビスフォスフォネート剤を3ヶ月以上中断してから検討する必要性があるとしている。
 (ただし、この休止期間の3ヶ月という期間には確定した根拠はまだない