治療

葉っぱの部屋 / 症状 / 原因 / 検査 / 治療

腎結石

小結石の場合、水分を多量に摂取し自然排石を期待します。痛みがひどい場合や 腎機能が障害される場合、大結石の場合は、下記治療法を選択します。

尿管結石

小結石では利尿をつけ自然排石を待ちますが、排石までに疝痛発作が繰り返す時や腎盂腎炎、水腎炎が増悪する時は積極的に治療する方がよいでしょう。

尿管結石自然排石率

1月以内 3月以内 6月以内
小結石 73% 87% 90%
中結石 25% 60% 80%

(小結石 5x5mm以下)(中結石 5×5~10×6)

  • 自然排石・・・水分の多量摂取で尿とともに流し出す。また運動をすることにより、結石の位置を流れ出やすい位置に移動させる。
  • 薬・・・尿管を広げる作用のある薬や軽い利尿剤を使う場合もあります。痛みが起こった場合は、鎮痛鎮痙剤を使用します。痛みは結石が下がって来ている証 拠です。

経皮的腎結石摘出術(PNL)

背部に約1cmの瘻孔を腎臓まであけ、ここから内視鏡を挿入し結石を直視しながら鉗子で摘出したり超音波装置で破砕吸引する方法です。 珊瑚状結石など比較的大きな結石の場合ESWLの前後で併用するこや、尿管狭搾があり破砕片の自然排石が期待できない場合などに実施します。

経尿道的尿管結石摘出術(TUL)

経尿道的に約5mmの太さの尿管鏡を尿管内に挿入し、内視鏡的に結を摘出する方法です。ESWL後の破砕片が尿管内につまる状態である”stone street” が長期におよぶ場合や下部尿管結石に対して実施します

腎結石破砕治療法(ESWL)

この装置は体外で衝撃波を発生させ体内の結石のみに衝撃波を収束させ破砕するものです。ほとんどの結石はこのESWL単独で治療可 能ですが珊瑚状結石や大結石の場合はPNLを併用することがあります。また、下部尿管結石ではTULを併用した方がよいこともあります。比較的大きな結石 を破砕したあとでは破砕片が尿管内につまり疝痛や発熱を来すことがありますので前もって尿管内にカテーテルを留置します。排石が確認されればこのカテーテ ルは後日抜去します。

すでに欧米では100万人以上の結石患者に使用され、尿路結石治療の第一選択は、(ESWL)となっています。